2021年3月25日 配信
転職者インタビュー : 住友商事株式会社

950以上のグループ会社を有する、商社ならではのDX推進

住友商事株式会社の松下さんの顔写真です。

住友商事株式会社
松下 由依

住友商事は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速によるビジネスモデルの変革を進めています。新設した「DXセンター」では、中途入社者の活躍事例も増えているとのこと。実際にどんな方がどんなDX業務を行っているのか、Bloomがインタビューを行いました。

前職までの業務内容や、転職を考えた理由は?

以前は日系の総合シンクタンクで7年半ほど勤務していました。 学生時代からプログラミングを学んでおり、社会人になってからも高い技術を身につけたいと考えたのが就職の背景です。最初の2年ほどはエンジニアとして、金融機関向けのシステム開発に携わりました。

その後はプロジェクトマネージャーやITコンサルタントとして勤務。プロジェクトマネージャーの頃には、海外の金融システム開発案件の企画・推進を行いました。顧客は欧米・アジア拠点におり、オフショア開発の拠点はインド。グローバルな環境で、金融インフラを構築するプロジェクト推進を行いました。

転職という選択肢は漠然と考えていましたが、きっかけになったのは社内の新規事業ビジネスコンテストです。海運関連の事業を企画し、受賞に至りました。嬉しかった反面、顧客支援の立場ではなく自らが事業オーナーとしてビジネスを手がけることへの興味が強くなっていきました。事業アセットを保有する環境で、自ら事業拡大を率先する仕事がしてみたい。そんな想いを抱くようになりました。

住友商事に応募した理由、入社を決めた理由は?

■選考中も丁寧に対応してくれる、人間力の高さに惹かれた

住友商事の選考に進んだのは、転職エージェントを通じて求人を紹介されたことがきっかけです。 総合商社である住友商事が、デジタルトランスフォーメーションに注力しているという話を聞き、面白そうと思って応募しました。

面接の過程で驚いたのは、住友商事の「人間力」の高さです。 選考において相互に尊重・理解しあう場となることを重視しており、一貫して応募者への配慮・礼儀が感じられる対応を受けました。「いい会社だな」と素直に感じました。

「総合商社の基幹職」としてのオファーを受け、怖気付く気持ちもありました。 もしかして、ものすごいハードワークが待ち受けているんじゃないかと恐怖を感じたり(笑)。 その際も、女性の先輩社員を2名紹介してもらい、面談のなかで実際の業務イメージを湧かせることができました。

誰に会っても、人としての丁寧さを感じる、人間力の高い会社。 また、950社以上のグループ会社を有し、国内外のパートナーと協業しながらダイナミックにビジネスを推進できる。「これこそ求めていた環境なんじゃないか、これは挑戦しない手はない」と思い、入社を決めました。

住友商事に入社してからどんな業務を行っているか?

■新興国の港湾事業のデジタル化など、グローバルなDXプロジェクトを推進

2018年11月に入社しました。「DXセンター」という組織に所属し、並行して5〜6案件を担当しています。DXセンターは、住友商事グループの幅広いビジネスの現場でデジタルトランスフォーメーションを推進するべく、2018年4月に新設された部署です。世界中のあらゆる産業から案件相談が寄せられています。

私は物流関連案件を軸としながら、プロジェクトを担当しています。 具体的な事例として2つ挙げられます。

1つは、あるアジアの新興国における港湾事業のデジタル化です。 住友商事が出資している、港湾運営会社のプロジェクトです。その会社は8拠点で港湾を運営し、国の交易取扱量の20-30%を占める巨大な企業です。

港湾事業のデジタル化構想自体はあったものの、具体的な内容は定まっていない状況でした。そのため営業部と共に、業務フローの整理や定量的な事実整理のほか、出張して現地の課題把握も行いました。どういうニーズがあり、何をすれば喜ぶ人が増え、ビジネス的なインパクトに繋がるのかを設計しました。

港湾におけるキャッシュレス化の推進は、プロジェクトの一つです。港1つだけで、年間約40万件の現金の受け渡しがある。また、発行する帳票は年間約400万件。加えて港に関連する企業は約6,700社。キャッシュレスで取引できる仕組みを作ることで、極めて大きなインパクトが発生します。今は設計したサービスのシステム化が完了し、4月から本番ローンチされました。今後は営業部と共に、港湾を起点とした新たな物流プラットフォーム全体を構築していきたいです。

他のプロジェクトでは、ある新興国の工業団地のデジタル化を進めています。 8万人の従業員が働いており、家族を含めると30万人の経済圏があります。従業員・家族向けの福利厚生サービスとして、決済・EC・ヘルスケアなど一連のサービスをデジタルで提供するする仕組みを作っています。

国・地域に影響を与える、ビジネスインパクトの大きさが業務の特徴です。関係者が極めて多く、時には人の巻き込みや説得に骨が折れることもあります。しかし、現場のビジネスの実態を捉えながら、港湾や物流といったデジタル化の余地が大きい領域で事業や業務を変革していくのはスケールが大きく、醍醐味を感じています。

住友商事の組織の特徴や、働く魅力は?

■商社ならではのプロジェクトの幅広さがあり、「人懐っこい」社員が多い環境

950を超える住友商事のグループ会社のデジタルトランスフォーメーションを推進するDXセンターは、非常に特徴的な組織だと思います。スタートアップ投資を行う新事業投資部などもDXセンターに含まれ、社内外の企業との連携を行っています。

新規事業開発や業務のデジタル化をアジャイル開発でスピーディに行えるよう、DX技術専門会社のインサイト・エッジも19年7月に新設しました。

DXセンターに寄せられる様々な産業の案件を、外部の開発ベンダーとも協業しながら最終的なシステム化やビジネス成果まで繋げていきます。最近関わっている小売業の案件では、10年後・20年後の社会の姿を想像しながら、顧客の購買体験に変化をもたらす取り組みを進めようとしています。国内外のグループ会社がある総合商社ならではの案件の幅広さを感じます。

実際に働いてみても、面接時に感じた「人」の魅力を実感しています。前職ではコンサルタントやエンジニアが多く所属し、短時間で結論から話すコミュニケーションスタイルの社員が多かったのですが、住友商事ならではの違いもあるように思います。人懐っこくて話好きな人が多い。話が長くて結論に至らない場合もあったりしますが(笑)、信頼関係が深まって業務も前向きに進んでいくことがよくあります。

あまり、せかせかしていない風土とも感じています。もちろん定量的な成果を求められる面もありますが、トップダウンでタスクが決められることがあまりない。課題に対してボトムアップ型で自らが提案ができる、風通しの良い文化だと思います。

仕事量の波はありますが、私の場合は9時半に始業し、だいたい19時ぐらいには仕事を終えています。フレックスタイム制なので、自分のペースを自分で決めることもできます。

住友商事への転職を検討している人へのメッセージ

私自身、転職してすごく良かったと感じています。 総合商社の事業や仕事は、視座が高くて視野が広い、関わる国・地域や人が極めて多岐にわたる。やりがいは大きいです。

グローバルな総合商社で私が活躍できるのか、当初は不安もありました。ただ、前職で経験してきたことが、活用できる場面が多いことに気づきました。 IT業界やコンサルティング業界の中にいると当たり前に感じるノウハウや知見は、事業会社やビジネスの現場で活かせて、強く感謝されることがあるのだと思います。

DXセンターの仕事は、「暗中模索」「試行錯誤」「右往左往」という言葉が似合うものです。 漠然とした課題や方向性はあっても、目的は何なのか、具体的にどんなステップを踏めばいいのか、誰かが定義をしてくれるわけでもありません。 そうした状況でも好奇心や冒険心を掻き立てられ、変化の過程を楽しめる方には非常に刺激的な環境です。 ご興味を持った方はぜひ応募してみて欲しいです。