2021年4月16日 配信
転職者インタビュー : 株式会社ファーストリテイリング

日本発でグローバル展開、ここでしかできない挑戦ができる

システム開発会社から転職し、在庫・物流領域のIT部門の責任者として活躍する株式会社ファーストリテイリングA.M様

株式会社ファーストリテイリング
A.M

「ユニクロ」「ジーユー」などのアパレルブランドを展開し、デジタル化の推進にも積極的なファーストリテイリング。倉庫自動化を含むサプライチェーン全体の改革は、大きな注目を浴びています。システム開発会社から転職し、いまでは在庫・物流領域のIT部門の責任者として活躍するMさんにインタビューを行いました。

前職までの業務内容や、転職を考えた理由は?

前職は大手のシステム開発会社で、新卒で入社し6年ほど勤務していました。 大学生時代にファーストフード店でアルバイトをしており、そこでPOSシステムの刷新に立ち会ったことから、システムで手掛けられることの幅広さに興味を持っていました。

一貫して、小売業・飲食業の店舗開発に関するシステムに携わってきました。 店舗型の企業にとって新規出店は重要な業務ですが、"暗黙知"のように進められている面もあります。出店に伴う業務工程や費用を可視化し管理しやすくすることで、顧客先の企業が計画的・効率的に出店業務をできるように支援しました。

長い期間このシステムに関わることで、スクラッチ型の開発からパッケージ化、多くの企業への提案・導入支援など幅広い役割を担ってきました。顧客先に常駐し、システム活用を支援することもありました。

やりがいもあり、転職することは考えていませんでした。ただ、顧客に深く関わる中で、システム導入だけに限定せずにもっと事業展開へも深く関わりたいとも思うようになっていました。

ファースリテイリングに応募した理由、入社を決めた理由は?

■内定通知後にキャリアを真剣に検討、成長機会を広げたかった

あるとき、転職エージェントから声をかけられたのがきっかけです。「すぐに転職しなくてもいい、自分の市場価値を確かめるためにも力試ししては」と案内を受け、正直軽い気持ちで応募をしました。

応募をしたのはファーストリテイリングだけです。ほかにITコンサルティング企業の求人も案内されましたが、事業会社、特に個人顧客に直接サービス提供を出来るBtoC企業への関心がありました。そのなかでも、特にユニクロの服をよく着ていたこともあり、ファーストリテイリングには良いブランドイメージを持っていました。

力試しのはずが、思いがけず選考が進み、内定の通知を受けました。あまり転職するつもりではなかった中、そこで初めて、この先自分がどうなっていきたいのか、そのためにどう行動すべきなのかを考えました。

事業会社で働き、長期的な事業成長に関わりたい。年功序列や与えられる環境に従うのではなく、自らの意思で挑戦していける成長機会が大きい場所で働きたい。そうした思いが自分の中ではっきりし、それに適した環境であると確信し、ファーストリテイリングへの転職を決めました。

ファースリテイリングに入社してからどんな業務を行っているか?

■過酷なプロジェクトも経験、現在は在庫・物流領域の責任者

2014年に入社し、想定以上にチャレンジングなプロジェクトを多数経験してきました。

入社直後に、基幹システムのバッチ処理の運用を担当。並行してDWH(Data Ware House)にも関与。組織人数も限られた中で大きな責任を任されることもあり、当初は戸惑いもありました。「地道にやっていけばどうにかなる」と思いながら、必死に食らいついていました。

基幹システムのリプレイス検討に関わったのち、Eコマースの受注管理システムのリプレイス開発をリードしました。それが、かつて経験したこともないようなしんどいプロジェクトでした(笑)。

納期・予算・ベンダー選定が決まり、主担当になりましたが、予定されていた機能は100以上。詳細の設計を進める中で要件定義や基本設計を見直す箇所も多く、どんどん迫ってくる期限を前に、焦りを感じました。本当に必要な機能は何なのかを見極めてスコープ調整をしつつ、必要な機能の基本設計を短期間で実施。事業側の役員と直接スケジュールを協議し、当初の予定よりは遅れましたが何とかリリースに繋げました。

スクラッチ開発でもあり、リリース後に想定外の不具合も発生します。ユニクロのEコマースをご利用いただくお客様は非常に多く、小さな不具合でもお客様にご迷惑をかけたくない。必死に状況把握や原因特定、対策検討を続けて奔走しました。

振り返ってみるとこの時の経験があったから、その後の仕事の幅が広がったと感じます。課題から逃げずに向き合い続けたことでカウンターパートとなる業務側の役員とも信頼関係ができましたし、経営者の目線で会話をするスキルも身に着けました。多少のことでは動じなくなりましたね。

その後、管理職となり、チームを担当しながら業務を行っています。デジタル業務改革サービス部というIT組織に所属し、いまはサプライチェーンの中の在庫・物流領域の責任者をしています。

ファーストリテイリングでは現在、「有明プロジェクト」という全社改革を推進しています。

その大きな柱の一つが、「サプライチェーン改革」です。 「お客様がほしいものが、いつもある」状態を目指し、「無駄なものを作らない、無駄なものを運ばない、無駄なものを売らない」とうサプライチェーンの究極の姿を目指しています。

私が担当しているのは在庫・物流領域です。 柄・色・サイズと細分化される各商品の倉庫や店舗での在庫をいかに適正化するか。 店舗において売切れが発生して欠品となると、期待してお越しいただいたお客様に喜んでいただけませんし、機会損失として売上にもマイナス影響となります。一方で過剰在庫となると物流コストが増大します。お客様や事業への影響が非常に大きい領域です。いかにシステムを活用して課題解決できるかに取り組んでいます。

現在は、独自開発した数理最適化モデルを用いて店舗向けの在庫配分を行っています。過去の販売実績や売上計画などをもとに、基幹システムと連動できるモデルを開発。各倉庫からの最も効率的・低コストな配送を計算し、サプライチェーンの仕組みを進化させています。

ファースリテイリングの技術や組織の特徴は?

■ミッション実現に向けて、業務側にも大きく踏み込んで技術活用

システムの重要性・影響度が極めて高い事業です。 24時間365日動き続ける基幹システムにおいて絶対必要な要素を守り、お客様や店舗で働く従業員に迷惑をかけないようにする。一方で、新たな進化に向けた大胆なチャレンジを行う。ビジネスと技術両面の理解を深め、攻め・守り双方の動きを進めることが重要です。

ベンダー企業と協働したシステム開発が中心ですが、サプライチェーン領域においてはデータサイエンスのチームを内製化しています。現場の商売を踏まえた数理最適化モデルをスピーディに構築しました。

私が組織運営で特に大切にしているのが、「役割を広く捉えて、大きなミッションを全員で背負う」ということ。この会社の特徴でもあると思います。大きなプロジェクトを進める中では、1人1人が主体者となり、自ら考えて能動的に動くことが重要です。自分が担当しているシステムの領域に限定せず業務側まで踏み込み、業務自体を変える必要があればメスをいれる。お客様のために取り組んでいるミッションを達成するために、やるべきことを全員で実行していくことが必要だと考えています。

ハードな仕事ではありますが、働く時間自体は前職よりも短くなっています。私の場合はだいたい毎日19時ぐらいに仕事を終えることが多いです。限られた時間のなかで、いかにパフォーマンスをあげるチームにするかに拘っています。

ファースリテイリングで働く魅力は?

■日本発でグローバル展開、ここでしかできないチャレンジができる

ここでしかできないチャレンジができる。それが大きな魅力だと思います。

今は、サプライチェーン改革における倉庫の自動化プロジェクトも推進しています。小売企業で、ここまで積極的に倉庫自動化を進めている会社は世界でも珍しい。最先端の仕組みを追求し、それを日本だけでなく世界へ広げていく醍醐味もあります。

日本発の会社であり、ヘッドクォーターとして世界全体の取り組みを進めていけることは、楽しさの源泉です。世界中で出店をしており、出店戦略の変化に合わせて物流の仕組みもどんどん変えていかなければいけません。取り組めることが多すぎて手に余るよう感覚を覚えることもありますが、成長機会の大きさは入社前の想定以上でした。

自分で考えて取り組める裁量があり、必要なチャレンジに対して会社全体が大きな投資をし、支えてくれる。 周りに優秀な人が多いと感じることも、働く上での魅力に感じています。尊敬できる仲間も多く、いつも支えてもらいながら仕事を進めています。

「仕事を通じて大きなチャレンジをしてみたい」と思っている人がいたら、ぜひ一緒に働きたいですね。 笑顔でインタビューに応える株式会社ファーストリテイリングA.M様